好きでもいいよね??



困り果てた あたしは
周りを見渡すがもちろん
誰か居る訳ではない

「ね?入学式より楽しいこと
しない?」

………………はぁ?!

何が悲しくて あんたみたいな
チャラチャラした奴と楽しいこと
なんかしなきゃならないんだー!!

「………結構です!!」

いよいよ しびれを切らし
あたしは大声を出す

「……………おい」

不意に声をかけられた

声のする方を見るとスーツを着た
20代後半の男性が立っていた

「入学式だ。出ないつもりか?
七原 晴歌。」

なっ?!なんで名前?!?!

「………誰、あんた」

ずっとあたしの手を掴んでいた
先輩がさっきの明るい声とは
違い 低い声を出していた

みるからに不機嫌だし……

「お前が今掴んでる生徒の
担任だが?」

担任なのかよ……………

心の中でツッコミを入れつつ
とりあえず この状況を何とか
して欲しいと思った



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