あの気持ちをもう一度



瞬矢の家までくると、瞬矢はマンガを読んでいた。


「お前いつもぐーたらしてるな」
そのまま俺は床に置いてあるマンガを手にとった。
読んだやつだったからまた床に戻してケータイで適当にゲームをすることにした。


「お前らぐだりすぎだろ!!晴斗ももう少し…」 拓也が自由にしてる俺らに怒鳴りつけてきた。
瞬矢はいきなり怒鳴られてイラついたらしく顔を強ばらせた。


「落ち着けよ。拓也も別に気にしなくていいから」
まだ何か言いたそうな拓也を目で押し留めて瞬矢に向き直った。


「悪い。ちょっとイライラしててな」
「別にいいんだけど、何かあったのか?」
どこか見抜いたような目に少し怯んだが素直に話すことにした。




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