家政夫さんが過保護すぎます。
礼の後ろを追ってリビングへ向かうと、私は驚きで目が覚めた。
部屋は綺麗に片づけられていて、床が見えていた。
コトコト、コト……
音に吸い寄せられるように、ガスコンロの上に乗っている鍋を覗くと、湯豆腐が作られていた。
「食材代は後で請求するからな」
礼は炊飯器から炊き立てのご飯を茶碗によそった。
「会社は何時までに出社?」
「あ…8時30分までに出社すれば大丈夫」
「じゃあ時間あるな。ほら。しっかり食べろ」
礼は慣れた手つきで、テーブルの上に朝ごはんを用意してくれた。