家政夫さんが過保護すぎます。
礼は何も言わずに私を見つめていた目を逸らして、鍋を見つめた。
私、変なこと言っちゃったかな……。
幸せだなんて……。
その時、思ってもみない言葉が礼から返ってきた。
「俺も、同じこと思ってた」
「礼君も?」
「うん……」
礼の顔がみるみる赤くなっていくのが分かった。
「はっ、ははは…やだなぁ礼君。何照れてるの?」
「う、うるせー!」
精いっぱいふざけたのは、恥ずかしさに耐えられなかったから。