サクラ誘惑




「え、えっと…なんの用ですか?私これから入学式なんです。だから用がないなら行きます!」


その場から早く立ち去りたくて、慌てて話題をかえる。


するとえーっと、と男の人は呟きにこっと笑いながら言った。


「オレ、君の制服の学校の教師なんだ」


「きょ…教師?」


…えぇっ!先生なんて知ってたら私、もっと愛想よく振る舞ってたのに!


そのイケメン教師の言葉に慌てる私を見て、はははと笑うイケメン教師。


「いやーでも道がわからなくなってしまって」


「……は?」


教師なのに迷子?おかしくないですか?




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