ただ好きなだけ
すると
「っ!!」
山岸がずっと俺の方を見ていた
ドキッ・・・
あ……
やっぱ俺………
山岸が好きだ……
自分の気持ちには嘘はつけねぇ
“ただ好きだから付き合う”
俺はいつの間にか、山岸の前に立っていた
「放課後、資料室に来てくれ
ちょっと手伝ってほしいんだ」
「は、はい……っ」
それだけ言って、教室を出た
あー!!
言っちゃったー!
つい勢いで言っちゃったー!
どうすんだ、俺!?
俺は職員室で、1人テンパっていた
そして、あっという間に放課後
「じゃ、気をつけて帰れよー」
「涼ちゃん、ばいばーい」
「だから、先生って……もういいや」
生徒達は、すぐに部活やら帰宅した
教室には、俺と山岸
「山岸、資料室行くぞ」
「はい……」