ただ好きなだけ
「本当は、山岸の事好きだった
でも、お前は生徒で俺は教師
立場上、自分の本当の気持ちを言えなかった
例え付き合ったとしても、普通の恋人のように、付き合える訳でもない…
だから……」
「……さい」
「え?」
「見くびらないでください!」
山岸は俺の方を向いて、大きな声で言った
その時、山岸の目には涙が溜まっていた
「私は確かに先生の生徒です
でも、その前に1人の女です!
それに、別に普通の恋人を求めているんじゃありません!
私は………先生と付き合いたいんですっ!!」
「っ!!!!」
山岸は顔を真っ赤にして、息を切らしていた
その顔があまりにも可愛くて、また抱き締めた
「……可愛い」
「そ、そんな事聞いて…っ////」
「可愛い、可愛い
すっげぇ可愛い……」
「っ////」
「ごめんな、山岸
俺、自分の都合ばっかで…
でも……お前の事好きだから」
俺は抱き締めていた山岸を離し、顔を見つめて…
「俺と……付き合ってくれるか?」
「………はいっ」
俺達は、晴れて恋人同士となった