夏の空を仰ぐ花 ~太陽が見てるからside story
真面目に書いたのに。
「……まあ、翠らしいっちゃ、らしいけどな」
あたしの反省文を読みながら笑い続ける補欠を横切って、窓を全開にした。
「さんみいー! あっこ、今どこらへんにいるんだろうな」
吐く息が白く煙って、冬の空に消える。
はらり。
「……ん?」
ふわり。
分厚い曇天から、ひと綿ひと綿、落ちてくる。
「これは」
あたしは窓から左手を出して、てのひらを上に向けて広げた。
ふわり。
その小さな白い結晶の塊がてのひらに降りた瞬間に、ふと、姿を消した。
冷たい。
「補欠! 雪だ!」
曇天から、ほわほわ舞い降りる雪。
初雪だ。
どうりで、朝から底冷えすると思ったら。
「雪?」
補欠があたしの隣に並んだ。
窓から顔を出して、上空を見上げる。
まばらだった雪は次第に本降りになり、校庭の乾いたアスファルトを一気に色濃くした。
「すげー。初雪だな」
南高に入学した当初は、思いもしなかった。
こうして、大好きなひとと初雪を見れるなんて。
「うん。冬が来たな」
あたしが呟くと、補欠は少し残念そうに肩を落とした。
「……まあ、翠らしいっちゃ、らしいけどな」
あたしの反省文を読みながら笑い続ける補欠を横切って、窓を全開にした。
「さんみいー! あっこ、今どこらへんにいるんだろうな」
吐く息が白く煙って、冬の空に消える。
はらり。
「……ん?」
ふわり。
分厚い曇天から、ひと綿ひと綿、落ちてくる。
「これは」
あたしは窓から左手を出して、てのひらを上に向けて広げた。
ふわり。
その小さな白い結晶の塊がてのひらに降りた瞬間に、ふと、姿を消した。
冷たい。
「補欠! 雪だ!」
曇天から、ほわほわ舞い降りる雪。
初雪だ。
どうりで、朝から底冷えすると思ったら。
「雪?」
補欠があたしの隣に並んだ。
窓から顔を出して、上空を見上げる。
まばらだった雪は次第に本降りになり、校庭の乾いたアスファルトを一気に色濃くした。
「すげー。初雪だな」
南高に入学した当初は、思いもしなかった。
こうして、大好きなひとと初雪を見れるなんて。
「うん。冬が来たな」
あたしが呟くと、補欠は少し残念そうに肩を落とした。