完結【イケメン双子・容姿端麗な幼なじみ】愛~eternity~
「…じゃあ、陸斗おんぶして♪」
「はぁ!?…何でだよ…ヤダ。」
タクシーだと早く家に着いてしまい、陸斗と長くいられない為、少しでも長引かせようと、瑛奈はおねだりをした。
「…じゃあ、きぃだけ歩いて帰る。」
「ハァ~…分かったよ。…乗れ。」
1人で帰ろうと歩きだす瑛奈に、根負けした陸斗は背を向け、しゃがむと照れ臭そうに言った。
「ヤッタぁ♪…重い??」
「…全然。ってか、もっと太れよ。」
瑛奈は嬉しそうに陸斗の背中に乗った。
「え~?そうかなぁ~?」
「だから、胸も全然育たなッ…」
“バシッ”
「痛ッ!!何すんだよ?!」
「…余計な事は言わなくていいの♪」
陸斗の言葉を途切るように肩を叩くと、瑛奈は冷たく言った。
「…なんだよ。本当の事言っただけじゃん?
…ここに置いて帰るぞ。」
「いいよ~!そしたら、パパに言っちゃうから♪」
陸斗の言葉に余裕の笑みで瑛奈は答えた。