完結【イケメン双子・容姿端麗な幼なじみ】愛~eternity~





‐その日の夜‐














「…ねぇ、陸斗…」




「…ん?瑛奈どうした?」




手術を明日に控え、不安からか元気のない瑛奈に、陸斗は心配そうに言った。






「…海行きたい。」




「おう、病気が治ったら2人で海行こうな♪」




「ッ違うの!今行きたいの!」




「!?ダメに決まってんだろ?

…治ったらいくらでも連れてってやるから。」




いつになく無茶なワガママを言う瑛奈に、陸斗は力強く言った。






「…陸斗お願い…海が見たいよ…」




「…どうしたんだよ?手術は明日だぞ?」




「…失敗したらもう見れないんだよ?

…陸斗…お願い…」




「ッな…何言ってんだよ?!成功するに決まってるだろ!」




悲しそうに涙を流しながら懇願する瑛奈に、陸斗は困惑しながらも力強く言った。






瑛奈は不安じゃない訳がなかった…




“手術”それは、失敗したら“死”を意味する事で…




手術前に不安じゃない人間はいないと思う。






それとも他に…




もしかしたら瑛奈は…




自分に迫っている“何か”に気づいていたのかもしれない。


< 423 / 472 >

この作品をシェア

pagetop