クローバー



「んじゃ今まで俺たちと過ごした日々はなんだったんだ…」



果梨…



呆れてるだろうな…



いや、怒ってる



「ただのガラクタにすぎないね」



ふっ、と鼻で笑う



今まで握っていた手が離される


「ッ…ガラクタ…ッ」



「そろそろいいかな?行かなきゃいけないんだけど…」



「お前のこと……だったのに」



「えっ…なに?」



「お前なんか仲間じゃねぇ〜。野球やる資格なんかねぇッ」



果梨の言葉は槍のようだ



「もう2度とボールを触るなッ!俺たちの野球を汚すなッ!!」



果梨の言葉一つ一つが胸に突き刺さり、何かが溢れてくる





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