クローバー
6 明日に向かって
「嘘っ…嘘よッ」
「落ち着きなさい。美羽…」
「だって…いきなり病気だって言われたら誰だってこうなるしっ」
今は夕ご飯を食べ終わりみんな各自の部屋に行く所、こうして集まって貰ってる
「美羽。お父さんの言う通りだよ。落ち着きなって」
「落ち着けって…少しは乱れなさいよ。あんたの事何だから」
美羽が怒るのも当たり前
今まで黙っていたんだもんね
「ごめんね美羽。それに颯斗。家族の間に秘密は無しって決めてたのにね。」
「茜ねーちゃん…その病気って治るんでしょ?」
颯斗がじっと見つめてくる
「あったり前!!あたしを誰だと思ってんのさぁ。負けず嫌いの茜ねぇちゃんだぞ」
胸を軽く叩く
「そうだよな。心配して損した…話ってそんだけ?」
「あっ…もう一つ。明日から入院しなきゃいけないから、家の事よろしくね」
「わかった。茜ねーちゃんも頑張れよッ。んじゃ」
颯斗が階段を上がっていく
その姿をずっと見つめていた