クローバー



「茜?」



「何?」



「茜、笑いたくない時は、無理して笑わなくてもいいのよ」



あたしの笑顔が強張るのが分かった



「無理なんかしてないよ。笑いたいから笑ってるだけ」



「そう…」



しゃがみ込んでいたお母さんを立ち上がらせる



ありがとうとちいさな声で言われた



「んじゃ、お母さん一度家に戻るわね」



「うん、分かった」



そうして病室から出るお母さんを手を振って見送った






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