クローバー



「ふー…やっとついた」



上に昇るのに5分かかった



いつもなら1分もかからないうちに昇って行けるのに…



しかし今の状態では仕方のないことなのだ



「んっ?」



廊下を歩いていると声が聞こえた



「声が聞こえるということは、看護師さんいるよな…」



茜は恐る恐るその声のする方へ歩いていく



「ここからだ…」



ドアの向こうから声が聞こえてくる



しかもそのドアは少しだけ開いていた



「すぐ入るより中を確認してからの方がいいよな」



その開いたすき間から覗こうと思った



その時声が聞こえて来た




< 38 / 291 >

この作品をシェア

pagetop