Lost Love
もう、涙がいつ流れても可笑しくないくらいにあたしの涙は溜まっていた。


ちらっと辺りを見回してみると人、一人いない公園が見えた。

梨『疲れたし…。休も。』

ベンチに座り直すと改めて今まで騙された思い出がふつふつと蘇って来る。

自分の情けさと、騙された相手の事を思うと。
余計泣けてきた。

梨『ひっく…ひっく。うぅ…』

涙がポタリと膝に落ちてきた。

涙にひそかに映るあたしの顔を見ると涙でぐっちゃぐちゃで余計泣ける。
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