Lost Love
佐藤 友広
梨『………。』

友『うん?大丈夫?』

ちょっと、何。
気絶したの佐藤さんのせいじゃないですか。

梨『待ってくださいよ。あたしが気絶したのも全部、ぜーんぶ佐藤さんが悪いんですよね?』

友『うん。』

どうやら、何故あたしがここしいるのかというと……
暇で少し地元から離れたところでフラフラと歩いていたら、人が滅多に行かない公園から啜り泣く声が聞こえたので、佐藤さんが近寄ってみると女の子が居た…ということなのだ。

梨『まず聞いていいですか。なぜフラフラほつき歩いていたんですか?』


友『そこなの?うーん、フラフラ…かぁ。
えっと、会社からクビにされたから、やる事もないしフラフラしてたんだよ』

首を手で横切って、首を切られる真似をする佐藤さん。

梨『えっ。えっと。クビ…ですか?ご愁傷様…?』

友『え、何。ご愁傷様とかじゃなくてもっと優しい言葉を返そうよ。』

梨『えっ!?えーとっ!
ま、まぁ頑張ってください。』
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