《完》見つめて! SILVER☆EYES ~狼クンはイケメン転校生~
「祭壇をのぼり長の前に
立って、手を触れるのじゃ」



指示された通り、あたしは
球体が浮かぶ祭壇の正面
まで、そこに続く階段を
あがった。



そして恐る恐る玖狼様を
包む透き通った球体に
右手を当てる。



(うわ……柔らかい……!)



触ってビックリした。



球体はゴムみたいに弾力が
あって、おまけに鼓動
みたいに脈打ってたから。



「ワシが祝詞(ノリト)を唱えて
おる間、そなたは目を閉じ
心を澄ますのじゃ。

それだけでよい」


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