原石のシンデレラ
「――そうですか」


1度、溜め息を漏らし目をつむった炉惟の姿を、私は目を逸らさずに見つめていた。


―――これで本当に炉惟と逢うのは、これで最後かも知れないと確信した。


――最後だからこそ、炉惟の顔は目に焼き付けておこう。――私の気持ちを押し殺して…。




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