原石のシンデレラ
―――――
―――


チュンチュン……チュンチュン……。


遠くから小鳥のさえずりが聞こえる―。



「――ぃ……」


「―――ぉぃ……」



ん……?。誰かが呼んでる?



「おいっ!朝だぞ。」



ハッ――っと、勢い良く目を開けると、見慣れた天井が視界に入った。



いつの間に寝たんだろう、全く覚えてないや。


寝起きで正常に作動しない脳で、ボンヤリと考えながら天井を見つめていた。


「――全く、雪詩は昔から寝起きが悪いもんな〜。起こすのに一苦労したよ」


隣から少々呆れ気味に溜め息を吐く男性の低い声が聞こえてきて、雪詩は一気に目が覚めた。


目線を横に動かすと、見慣れた顔――冬真がそこにいた。――というか、至近距離で目が合った。



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