原石のシンデレラ
「ークス…いい子ですね」

チュッ…と、耳元を軽くキスをした炉惟に、私は慌てて振り向いた。


「……!!///」

パクパクと金魚みたいに、口を開け閉めするだけで、うまく声にならない私を見て、炉惟は口元を上げると、ポンポンと頭を撫でた。


「失礼しました、可愛かったもので…つい」

ーーつい…で、平気でそんなことが出来るんだ!!…やっぱり、お金持ちの坊ちゃまは、一般人とはやることが違うんだなぁ…と改めて認識した。
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