原石のシンデレラ
「後は…このお嬢さんに似合う洋服を見立てて欲しいのだけれど…宜しいかしら?貴方なら、センスも抜群だから安心して御願い出来るわ」


ーメイドは、恥ずかしそうに頬を染めて俯くと、「…かしこまりました。奥様」と、返事を返した。


次々と、勝手に進んでいく状況にオロオロと心配そうに辺りを見渡す私に、炉惟が優しく背中をポンポンと叩くと耳元で、ソッと言葉を囁く。


「ーー大丈夫だよ。此処の人達は、皆が優しいから…安心して」

そう言うと、私にウィンクして見せた。


「ーーは、はい。」


何故か、炉惟に言われると心がホッとした。これは炉惟の持っている魔法?

「雪詩様、あちらの奥が衣装部屋となっております。…では、行きましょうか」


私は、メイドの後ろを着いて行き、向かって歩いて行った。


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