原石のシンデレラ
「…でも、私は何もしていません。」


「ーきっと雪詩様の暖かい心と、素直さに惹かれたのでしょうね…」


「…私には分かりません」


ーーまだ出逢ったばかりなのに…。



ーーーーー
ーーー


「出来ましたよ、雪詩様」


「うわぁ…素敵、まるで別人みたいです」


「とても綺麗ですよ。さぁ、この靴を履いて下さい。最後に靴だけは私が見立てたものです」


純白と言う言葉が似合いそうな真っ白で、キラキラと輝いている靴。


「ヒールが少し高めなので、歩く時はお気をつけ下さいね」

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