原石のシンデレラ

お互いの気持ち

「ーーお父様、僕…雪詩さんの所に行って来ます…」


「あぁ、行ってきなさい。但し、覗き見は駄目だからな。」

ワイングラスを片手に持った父親が、ひらひらと手を振り、余計な一言を口にした。


「…そんなことは、しませんから」


僕は、苦笑いをして否定した。


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