原石のシンデレラ
お屋敷に到着した雪詩は、車から降りて、
ボンヤリと大きな建物を見上げた…。



ーーまた、此処に来てしまった。もう来ることなんてないと思ってたのに。


唇をキュッと噛んで俯いていると、炉惟が、雪詩の肩に優しく触れる。


「大丈夫ですよ」

炉惟の暖かな笑顔にホッとした。
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