メガネくんの図書室 短編
「多賀峰のこと、見てると可愛いって思ったり、多賀峰が他の男と話してるとイライラしたり、意地悪したくなったり、見てて心配になったり、アイツに好きな奴がいるって分かると胸が痛くなるのって何?」
「羅威、そこまで分かってて、分かんないの?鈍感すぎる…。」
「俺が鈍感?バカも休み休みに言えよ」
「だーかーら!そうゆうの全部ひっくるめて『好き』って言うんだよ!分かってるのに…鈍感!!」
また、鈍感って言われた。
でも、好き…か。
そうなのか?
「まぁ、恋は悩むものだから、羅威には、ちょうどいいかもね」
波人は図書室を出て行った。
悩むもの…か…。