【完】優しい彼の温もりに包まれて
丈瑠Side


瑠夏を送って行ったのにまた送って来てもらった


俺は瑠夏のお父さんが運転する車を見えなくなるまで見届けた


…それにしても。


瑠夏のお母さんに対する態度。


びっくりするくらい違った


“態度変えんな”


と冷たく言い放った時の瑠夏の表情が頭に焼き付いて離れない


怒りに満ち溢れていて…


でも、何処か不安げで切なそうな表情だった


本当は寂しいんだ…って思ったんだ。


でも、寂しいなんて言ったら怒られるから強かってる


いろんなことを考えながら家に帰る


「ただいま」


「お兄ちゃん、お帰りなさい。お姉ちゃんは?」


迎えてくれたのは沙穂だった


「沙穂、帰って来てたんだな。瑠夏なら帰ったぞ」


瑠夏が帰ったというと寂しそうな表情をした
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