【完】優しい彼の温もりに包まれて
「あたしで良ければ傍に居ます。瑠夏は大事な友達だから」


「これは貴女にしかお願い出来ないの。よろしくね」


それからあたしはなるべく瑠夏の傍に居るようにした


しばらく日にちが経って優一さんからも電話があった


内容は光莉さんと同じようなことだった


ここ数日の瑠夏は体調が優れてなくて今西先生が付きっきりで瑠夏の傍に居る


ある日の昼休み


「頑張る意味が分からない」


と小さな声で呟いた瑠夏


丈瑠君が居ないだけでこんなに変わってしまうなんて…


「もう疲れたよ…どうしたら良いかな」


そう呟いて瑠夏は泣きながら自分を傷付け始めた


「瑠夏!!止めて。今は自分の身体を大事にして」


あたしが抱きしめると傷付けることを止めた
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