シャボン玉
先生が教室に入ってきて挨拶をする。

「初めまして!俺の名前は田中正志。まっさーと呼んでくれ」


元気のいい体育系教師。にしてもまっさーって・・・。


「まっさーはないわ」


後ろから杏奈の声。


うん、同感。


「それでは出席をとる」


次々と出席がとられていく。


「水野」


・・・返事がない。


もしかしてあたしの隣の席の人かな?


「・・・いないのか。じゃぁ次ー」


と言いかけた時、教室の扉が開いた。


「俺が水野」


「そっそうか。俺はまっさーよろしくな」


「まっさーねぇ・・・。ネーミングセンスゼロだな」


と酷いことを(ま、本当のことなんだけど)さらっと言い、あたしの隣の席に座った。


「あっあたし天野彩音!よろしくね、水野君!」


「・・・彩音ね。俺のことは翔太でいいから」


とだけ言い、ウォークマンで音楽を聴きだした。


うぅっ・・・冷たい・・・。


「・・・!あんたすごいわ彩音!」


ビックリした顔で杏奈が呟いた。


あたしは訳がわからなくて「?」と返す。

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