destiny -運命の恋ー
放課後―――――――――
ガタンゴトン
揺れる車内
ココロも気持ちも揺れていた
でもそれは昨日まで
『○○駅~。』
私の家のある駅
電車とホームの間の隙間に気をつけ
一歩をホームへ
その瞬間に目が合う
「あ・・・。」
私の目線の先には
深い茶色の髪
ワックスで毛先を遊ばせたヘアースタイル
私と同じ黒の学校の制服
ワイシャツのボタンを3つまであけ
右耳にワンポイントのピアス
紺色のスクールバックをリュックのように背負った彼
「よぉ。」
「昴・・・・。」