王子様にkissして〜秘密のメイド様〜
頑張って休まず走り


自分の家らしき所に着いた。



……あれ?




私の家って‥ココだったよね!?



こっちはお隣さんだし…





「あっれ〜?」






在るはずの場所に家がない。




路中に立ち尽くす私






「おい!お前がココの主の子供か?」




黒いグラサン



チャラチャラした服に身を包んだ、不良集団。





ココの主って…お父さんの事かな?





「…あ、はい」





返事しなきゃよかった。


そう思ったのは、今から数分後の事だった。






「お前の親はなぁ、借金してるんだ。ねぇちゃんに罪はないが、きっちり払ってもらうで!!」





目つきの悪そうなハゲ頭



沢山のピアスを


耳だけではなく、

鼻やら唇やらに着けている。






気持ち悪い……






太く、毛深い手に


腕を捕まれそうになった。
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