だからこそ、キミは。
この3人には、佑くんと付き合っていたことや別れたことは言っていない。
唯一の自分を出せる場所を、モノクロな世界には持っていきたくなかった。
佑くんと私が付き合ってることを言ったら、3人は佑くんと仲が良い爽くんとの仲介を、私に頼むに決まっている。
そんなの、嫌だった。
3人に知られてしまったら、唯一の自分を出せる場さえも、モノクロに染められてしまう気がしたの。
―…今はその場所さえも、残っていない。