だからこそ、キミは。

ピンキーダイヤモンド




肩が触れ合うぐらい、近くに感じる先生との距離。

至近距離で微笑み合う2人は、それが合図だというように、腕を絡み合わせる。



甘い、空気。

どこから見ても恋人同士。



先生の長く綺麗な指が、私の髪の隙間を柔らかく通り抜けた。




『ねぇ、先生。』

「……ん?」



今は、お昼の時間。


フォークでたこさんウインナーをつまみながら、先生を上目遣い気味にチラリと見つめた。


メガネ越しの切れ長の目は、曇りなくとても綺麗だ。




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