だからこそ、キミは。



「いつも美優、昼休みどこか行っちゃうから、心配だったんだ。」

『……ごめん。』




本当に、あの時扉を開いたのが爽くんでよかったと思う。



「いやいや、美優は別に謝ることないから!」

『……。』

「…正直、美優、お弁当を食べる居場所なさそうだったからさ。

先生がそばにいてくれてるのを見て、安心した。」



だって、あんな場面を見たのに。

慌てて距離をとったような、たどたどしさが存在していたのに。



こんな風に言ってくれる人、他にいる…?




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