だからこそ、キミは。
今日の昼休み、先生に真実を聞いてみよう。
まだ、決まりきったわけじゃない。
例え嘘でも、先生が“ずっとそばにいる”と言えば、私は信じられるから。
だから私を、壊さないで。
「……美優?」
爽くんが私の名前を呼んだ。
久しぶりに作った、作り笑顔。
それは前よりもずっと、痛々しいぐらい、下手くそ。
――“俺のことを信じろ”
それがもし真実ならば、壊れることぐらいわかりきっていたのに…。