君に裁きの鉄槌を











そのあと、母が亡くなったと風のうわさで聞いた。









だが、新しく父になる予定の人は芸能人に化粧をしている人だといわれて、自分で芸能人になって会いに行こうとした。








母を、立ち直らせてくれてありがとう








と、言いたかった。でも底辺モデルの私にはそんな大物メイクアップアーティストには会えなかった。







そして、






"由姫菜ちゃん"には会えたのだ。










由『ん…れ…か…』

麗「…ねえ、由姫菜」

由『……ん?』

麗「きっと、由姫菜のお母さんは…




  きれいな人よ」









それだけ言うと、由姫菜は笑ってもう一度眠りについた。








由姫菜には母の記憶がない。





いつか兄弟だということを伝えて、母のことをたくさん教えてあげたい。








だから、由姫菜






早く元気になって…








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