君に裁きの鉄槌を












麗華は花恋と二人きりで部室にいて、マネージャーの仕事をこなしていた。





そんなとき、不意に花恋が笑顔で麗華に話しかける。













澤「ねぇ…麗華ちゃんってさあ…?」

麗「?」

澤「本当は岬とどんな関係なのぉ?」

麗「…貴女は」






















麗華は横目で花恋を見つめた。



















麗「私が何て言ったら喜ぶの?」

澤「…は?」

麗「私にはあなたの望んでいる答えは返せない…言ってることわかるかしら?」

澤「…か、花恋難しい話わからなぁーい」

麗「…やっぱりね、聞いていた通り…


  私にはあなたの望んでいる答えは返せない…ってことは?
  あなたの望んでいる答えの逆を考えるの」

澤「!!」

麗「…フフッ、わかったようね?

  私と岬は…ただの仕事仲間ではないのよ」


















妖笑を花恋だけに向ける麗華。
その視線は一度たりともはずれない。





















澤「…スーパーモデルがメイクと恋愛…??
  これ以上に無いスキャンダル、マスコミに公表したらどうなるかしらね…??」



















負けじと笑みを返す花恋。


だが、麗華は妖笑を崩すことなく、むしろもっと深くして見つめ返した。























麗「言いたいなら言えば良いわ。
  私と岬はやましいことなんか何もないんだから



  それに…











  私は、守られてるから


  貴女は私に何もできないわよ…?クスッ」
























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