辻斬り
よくよく考えたら、誰もいない村でむしろ危険なのは「男」である自分だ。ふふ、俺もまだ男として見られているんだな、と買い被ってみたりもした。
でも、今回のメンバー中最も男っ気のなさそうなあゆみにそんな風に見られても、実際はあまりうれしくない。
それからしばらくしてのことだ。
うとうとと眠気が襲ってきた。ようやく眠れるかと思っていた矢先だった。

「きゃ―――――――!!」

悲鳴は突然聞こえた。

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