辻斬り
鴻上はふっと顔を上げ、車から急いで飛び出し悲鳴を追った。

おそらくあゆみの悲鳴だ。

言わんこっちゃない、蛇か何かで悲鳴を上げたんだろう、そんな感じがする、やれやれ。そう思いながらも足は急いでいた。
懐中電灯片手に颯爽と山道を駆け抜けていく。
幸いあゆみはすぐ見つかった。
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