辻斬り
「暇つぶしに自殺サイト、携帯サイトで自殺幇助ツールとか、無料配布。ご覧の通りただより怖いものはないんだよ。だけどさ、俺は与えただけで、むしろ崇められるべきなんだ」
「神にでもなりたかったのか?」
「まさか。俺は、あの女一人びびらせてやれば充分だった。こっちの気を引けりゃ何でも良かったんだよ。なにやったってちっとも俺になびこうとしないから、脅かすつもりで呪いのサイトを立ち上げたら世間に受けちゃって。でもあいつはそんなことをまるで信じないから、本当なんだって思い知らせる必要があった。呪いは本当にあるんだって、さ。脅かすつもりで置き去りにしたつもりなんだ。愛に溺れた、グリゴリの天使のように、な。なのに本当に死んじゃうなんてさ」
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