辻斬り
町から警察の巡査などが村を訪れ村人たちに村長殺しを尋ねたが、皆口々に鬼の仕業としか言わず、警官の前でしらを切っていた。

「あいつがやったんじゃ……」

そんなこと、口にしようものなら、兵吉の名を騙った誰かに殺される——そんな恐怖に脅えながら。
村はやがて閉村に追い込まれ現在に至る。

…鬼の存在を、霧の中に残したまま。
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