あめ玉




「そっか。」


彼はそう言うと寂しそうな顔を一瞬して、



笑顔で皆に、

「じゃあ行ってくる!また向こうに着いたら連絡する」


と言った。



最後にあたしのところに来て

「元気でな、ちび」

と言って頭をポンと叩いて行った。



「ちびじゃない。かなだもん」


「かな…好きだ」



突然の言葉にびっくりしてしまったけど、


「りゅうちゃん、好きだよ」



やっと言えた、あたしの気持ち



「知ってる」



そういうと抱きしめてきた。



これから先あたしたちは、会えなくなる。




だけど最後に


「これやるから……じゃあ行ってくる!ちゃんと連絡するから」



そう言って、行ってしまった。



手の中には彼の温もりと


















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