俺と彼女と、ご主人様。【BL】
「私は何も知りませんって顔してるー!」
おもしろい!と、はしゃぐお姉さん。
「いや、だって。何が何だか。
本当にこれ、本物ですか?!」
「すごい疑うねー本物だよ」
見れば見るほど、羨ましい。
「高校の時にさ、帰って来てて、
家の前に座ってたら
通りがかった君にすごいビビられて、
こうしてイメチェンしたらしいよ」
中身変わってないけどさ!とお姉さん。
やっぱり記憶にございません。
ごめんなさい。そんな些細な事
覚えていれる程記憶力無いです!
「覚えてないの謝るんで、
そんなに睨まないでください!」
なるほど、元ヤンだったのか。
だから睨むのが得意なんだね!
とかそう思えるのは、
相手が島津さんだからだろう。
見知らぬ人に睨まれたら
そんな事思えないよ!
……だから近所でそんな人を見かけたら
もしかしなくてもビビっていただろう。
っていうか何で家の前に座っていたんだ。
「八つ当たりしてないの!」
……俺を睨んでいたのは、
バラされた事に対する八つ当たりなのか。