俺と彼女と、ご主人様。【BL】

「おはよう、アンナ!
 今日はまた、一段と美人さんだね!」

「昨日、トリミングに行ってきた
 ばかりですから。手触りいいでしょう」


さらっさらの毛を、指で梳く。
なめらかに通り過ぎていくそれは、
まるで絹の糸のようだ。


「はぁー、可愛いよアンナ!」

抱きつき、口づけをしようとすると、
彼女のそれとは違う、何かに触れた。


「おい、何しようとしてんだ、変態」

島津さんの、手だった。


「恋人同士なんだから、
 キス位したっていいじゃないですか」

「そんな事言って、どうせその内
 キスだけじゃ……とか
 言い出すんじゃねーのか?!」

「いやいや、まだ全然、
 そんな段階じゃないですよ。
 島津さんのえっちー」


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