Dear.




「 龍弥ぁ・・ 」




自分でもびっくりするくらい
甘い声を出した。
消えそうなくらい、小さな声。




「 ん? 」


「 ちゃんと・・できるかな・・・? 」




あたしが聞くと、”ん~・・”と
少し考えてから




「 できなくても、育つもんは育つし
  俺だって紫だっているだろ?
  お前は1人じゃないから、大丈夫 」



「 そっかぁ・・ 」




なんだかすごく曖昧な言葉だけど
”1人じゃないから”。そういわれて
無意識に顔がニヤついてしまう。




「 なーに笑ってんだよ? 」


「 龍弥が優しいからつい・・? 」


「 つーか、俺がいないところで
  もう泣くなよ? 」




少し体を離して顔を覗き込む龍弥に
”なんで?”と首を傾げたら





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