ただ君だけを想う。
「綺麗だよね、桜って…」


独り言を呟く。


誰もいないんだから、返事は返ってくるわけがない。


そう思っていたのに…


『だよな☆俺、花の中で桜が一番好き!』


後ろから誰かの声がした。


え、誰もいないと思ってたのに…っ!


独り占めだったのにな。


『おーぃ、聞いてる?』


もう少しだけ独り占めしたかったのに。


『おーぃ!?』


ん?なんか話かけられてる…?


『君、大丈夫?』


今度はその声が隣からした。


「えっ?!」


そうびっくりしながら声の方を見ると…


案外顔が近くにあった。


さっきはもっと後ろから声がしてたのに。


「ゎわっ…」


ちょっとびっくりして後ずさった時、


転びそうになった。


「ひゃっ…」


や、転んじゃうっ…。



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