ただ君だけを想う。

そして今もそのままの関係が続いている…。


話が終わるまで何も言わずに聞いてくれた茜に、

本音がこぼれた。


「私…、本当は何も強くない。みんなが思ってる女の子なんかじゃない…」


関係が壊れるのが怖くて…


またフラれるのが怖くて…


グズグズしている私。


みんなが思う“海音”とは程遠い。


「みんなが思う“海音”って何？海音は海音でしょ。」


茜………。


「ていうか、海音が告ったの知ってたし。」


「えぇっﾞ！？」


「あんたわかりやすいもん」


「そう…だったの…？」


「まぁ、みんなはわかんなかったと思うけどね。私は騙せないわよ。」


もう茜さんと呼ばせて欲しいぐらいです…。


「海音はさ…みんなが言うように、いつも明るくて、誰とでも仲良くなれる…確かにそういう女の子だけど…

ほんとは誰よりも甘え下手で。強がってばっかで素直じゃないし…
ほんとは弱い…そういう女の子だよね。」


「茜…。私と付き合って…」


「ごめん、それはやだよ。」


「ひどい…」


「あんたも頑張りなよ。」


「茜ぇー…」


何でこうも私の周りには…

いつも背中を押してくれる人ばかりなんだろうか…。


「前に進むために…私に話したんでしょ。だったらメソメソしない！」


「はい！」


「それでよし。じゃ、気を取り直して買い物よ～！」


「えっﾞ…まだ買うの…？」


「当たり前よ！」


ほんとに…茜と友達で良かったと思う。


私、頑張るから。


愁ちゃんに女の子として見てもらえるように…


もっともっと頑張る。


そう決めた日だった。