シニユカバ・スーパーソニック
「すっげー、本モンだよ! ほら見ろよ、紙がスパスパ斬れる!」

そう言ってピカイチは今日のバスケの試合の対戦結果を凪ぎ斬るとゲラゲラと奇怪に笑い出した。
彼は市内バスケットリーグ万年最下位を誇る、『竹町トルーパーズ』のキャプテンを務めている。しかしキャプテンといってもそれが名目上のものに過ぎない事は、成績から見て明らかだった。チームの中で最も無責任であり、自分勝手な人間である彼が、目の前に転がった日本刀を見て、いの一番に舞い上がり浮かれて、それを持って無邪気に童心に返ったかのように振り回しだしたのは言うまでもないことだ。
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