シニユカバ・スーパーソニック
マッハの後ろで青い顔をしながら慌てふためいてピストンはピカイチに言った。この状況においてTPOを気にし小声でおたおたするしかないのは、逆に言うなら節度ある常識人のものだと思える。
「立派な銃刀法違反だしね」
マッハは相変わらずくわえ煙草のまま、刀を軽く素振りして淡々と過ごしていた。混乱した状況の中で顔色ひとつ変えてないのはこの男ぐらいだ。
「おっ! 詳しいね~」
「さすがエロ番長」
「誰がエロ番長だよ!」
そう言われるとマッハは途端に顔色を変え反論した。
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