シニユカバ・スーパーソニック

「ふーむ……」
また沈黙が訪れた。今さらながら、やばい世界に足を踏み入れたんじゃないか、と全員が少し怖じ気づいた。声色を落としながらピカイチは言った。
「法律を犯してまでそんな事するヤツなんて、よっぽどやばい連中だろうな」
スマイルもピカイチに合わせて小声でそれに答えた。
「でもよ、たかが５本だろ？　電池をギるのと同じくらい、軽い事と考えようや」
再び声を震わせて、ピストンは全員に聞いた。
「い、今の俺たちって？」
「何度も言うけど、銃刀法違反」
マッハは相変わらずさめざめとしていた。
「ついでに窃盗犯」
追い打ちをかけるようにボブはピストンに告げた。○○犯なんてニュアンスで告げれば告げるだけ、ピストンの顔色は重く沈んだ。それとは対照的にピストンを除く５人はその響きに今までにない興奮を覚えていた。