シニユカバ・スーパーソニック
マッハやボブもそれに続き、はい! はい!……はいと、挙手と共に賛同した。
ただひとり反対を貫くピストンは慌てふためいてみんなを問いつめた。
「何で! 何で! ど~してよっ?」
悲鳴を上げるかのような声で問いつめるピストンにみんなは実に気ままに、悪意が感じられるほど楽天気に答えた。
「何でって……こういう経験、滅多にないから」
「持ってるだけでかっこいいから」
「それ、ドラッグ持っててもやる勇気がねえヤツと根本的に同じだな。へたれっぽい」
「なんか格好悪いね」
「悪かったな、へたれ上等だよ!」
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